

とりよろふは、染色作家・加藤寛司氏と加藤優佳氏による手描き友禅のアトリエです。代表の加藤寛司氏は筑波大学芸術専門学群で絵画を学び、その後、染色家・久保田一竹氏の工房で染色技術と自由な表現を修得しました。2008年に「きものアトリエ とりよろふ」を設立し、現在はデザインから染色、仕上げまでの全工程を二人で手掛け、独自の世界観を持つ作品を制作しています。
「とりよろふ」という名前は、『万葉集』に登場する古い日本語に由来し、「ととのいそなわる」「とりわけ優れている」といった意味を持つとされます。その言葉には、古代日本の文化や豊かな物語への憧れが込められており、代表作「万葉の花ごろも」シリーズにもその精神が息づいています。万葉集に詠まれた植物や自然を題材に、日本人が古くから育んできた自然観や美意識を、現代の感性で繊細に表現しています。
また、とりよろふの作品には「生命の樹」や「宮沢賢治の世界」など、それぞれに明確なテーマがあります。古典文様をそのまま写すのではなく、背景にある物語や想いを現代の感性で表現し、「ものがたりをまとう楽しさ」を提案しています。自然や文学、歴史とのつながりを感じられる作品は、着る人の感性に寄り添い、新しい着物の楽しみ方を広げています。
伝統技法を受け継ぎながら、現代の感性で新たな表現を追求し続けるとりよろふ。着物を単なる衣服ではなく、人の心を動かす芸術であり、物語を未来へ伝える文化として届けたいという想いが、一枚一枚の作品に込められています。着る人の人生に寄り添い、新たな物語を紡ぐ一枚。それが、とりよろふの手描き友禅です。


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銀座本店
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