着物のシワ取り方法、おすすめの対処法は?

着物のシワ取り方法、おすすめの対処法は?

タンスに大切に着物をしまっていると、いざ着用する際に着物に変なシワが入っていることはありませんか?
アイロンをかけようにも、生地が傷まないか、変色してしまわないか不安だったりしますよね。。
そんな大切な着物にシワが入ってしまった場合の対処法をご紹介していきたいと思います♪

着物のアイロンがけのNGとは?

予想通りかもしれませんが、着物のなかでも特に正絹の着物は繊細なため熱を加えるのはあまりおすすめ出来ません。アイロンを普段通りにかけてしまうと着物が傷んでしまうだけでなく、変色してしまったり、施されている加工が取れてしまったり、またシミが取りにくくなってしまうことも考えられます。

またアイロンでもスチームモードでかけるのは絶対に避けてください。
スチームが集中して当たってしまうと、着物の色斑や縮みの原因になってしまうためです。そのためアイロンがけをするのであれば、ドライモードにしたうえで当て布をし優しい力でアイロンをかけることをおすすめします。
この時シワを消したいからといって高温で当てず、中温くらいの温度で生地が傷ませないように注意してください。また当て布をしていないと着物の表面がテカってしまったり、色褪せてしまうため、直接アイロンをかけるのは避けましょう。強い力で上から押し当ててしまうと、着物の風合いが無くなりペタンコになってしまったり、見落としてしまったシワをより強くつけてしまったり、更にはアイロンの跡が残ってしまうことも考えられるので、気を付けましょう。

ただまずは、着物にアイロンがけをしなくても済むような工夫が必要になります。
例えば、着物を着る数日前~前日にはたとう紙から着物を出し、着物ハンガーや衣桁に掛けておくことで、シワも目立ちにくくなります。
また着物を着用し保管する際にも、シワにならないように畳むことを心掛けましょう!

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着物の正しいアイロンのかけ方とは?

着物にアイロンをかける前の設定確認

①中温程度にする
②ドライモードを選ぶ
③直接アイロンを当てず、当て布をする

部分的なシワがある場合のかけ方

着物の表側のシワ部分をアイロン台の上に置きます。当て布をし中温などの温度で、シワ部分の布目にそって素早くアイロンを当てます。シワがしっかりと付いていたとしてもこするように強く当てるのではなく、軽く押さえる程度の力でアイロンを当てるようにしましょう。

全体的なシワがある場合のかけ方

全体的なシワには、着物の裏の裾からアイロンを当て始めます。裾線が歪んだり波打ったりしないように、縫い目と折り目が垂直になるようにアイロンをかけていきます。こするように強く当てずに、軽く押さえる程度の力でアイロンを当てます。
次に裾から身頃の周辺から衿に向かってアイロンを当て、最後に衿部分のアイロンがけをします。時々ハンガーに吊るし、シワが伸びているか、裏地にたるみがないか、表地が縮んでいないかなどを確認しながら調整するようにかけましょう。

そして着物の表に当て布を用意し、アイロンをかけます。着物の裏と同様に、裾から身頃に向かってアイロンをかけていき、時折ハンガーに吊るしシワや表地にたるみがないかなどを確認しながらアイロンで整えます。

シワができにくい着物の畳み方

着物のシワを1番簡単に減らす方法は、着物にシワができないように畳み綺麗に保管することです。アイロンで着物が傷むこともなく、時短にもなりメリットがいっぱいです♪
本たたみは着物の正しい畳み方で、シワができにくいので本たたみをマスターしてシワのお悩みをなくしていきましょう。

【本たたみの畳み方】STEP:1 衿側を左手に、裾側を右手にして着物を置き、手前にきている右前身頃(下前)の脇の縫い目で折り、衽を衽線で手前に折り返します。STEP:2 奥側にきている左前身頃(上前)の衿を、右前身頃(下前)に重ねるように合わせます。その時に衿回りは、3の部分を中に折込み谷折りにし、1と2の衿の端と端を重ねて折ります。STEP:3 背縫いで折り手前に持ってくると、両側の脇縫いを合わせて、両袖も重ね合わせます。STEP:4 左の袖を奥側に折り返します。STEP:5 右手にある裾を左側に持ってきて、丈を二つ折りにします。STEP:6 着物を裏側にひっくり返して、右袖を手前に折り返し身頃に重ねます。STEP:7 着物をより小さく畳みたい場合は、袖丈の位置で折ってください。

いち利着付け教室では、着物の畳み方やお手入れの仕方をお教えします

ご自身で簡単にお手入れまでできるのがベストではありますが、大切にしている着物ほど、お手入れ中に色褪せや光沢異常、縮みなどが起こってしまうと悲しいですよね。。
ご自身でのお手入れが不安という方には、ベテラン悉皆士がご相談を承りますのでお気軽にご相談いただけたらと思います。

またいち利着付け教室では着物の畳み方だけでなく、着物のお手入れや収納・保管の仕方についても授業のなかでお教えしております。基礎から学び直したいという方にもおすすめのカリキュラムとなっております。

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